ぎりぎりフロッピー

あまりに物忘れが激しいので外付けHDの一つとします

虫の話

全部虫の話ですし、写真もありますので苦手な人は気をつけてください。
 
昨晩寝ようとしたら突然ブブブ!という羽音が響き渡り、照明の周辺を人間の親指サイズの虫が飛び回っていました。ゴキブリか!?と思って身構えたら、わたしがクマバチ、ミツバチ、カイコの次に愛してやまないチャーミング虫、オオスカシバが飛んでいたのでした。
洗濯か換気の時にうっかり入ってきてしまい、照明のカバーの中で休んでいたところ、突然明るくなってびっくりして飛び出して来たのだと思う。ひとしきり騒いだあと、また元の照明カバーの中に帰っていって落ち着いてしまったので、まあ明日考えるかと思って一夜を共にしました。
翌朝、朝陽で目が覚めると、オオスカシバがレースのカーテンに移動して朝陽を眺めていたので、なんの苦労もなく退去してもらえました。お互い傷つけずに済んで良かったね。
 
秋になるとクマバチもミツバチも見かけなくなり寂しくなりますが、その代わりにスズメガたちとの遭遇率が上がって嬉しいです。スズメガの中では特にオオスカシバが好きです。素早くホバリングして花から花へ器用に移動する姿がハチドリのようです。ずんぐりむっくりしているせいで花にぶら下がるのも一苦労なクマバチはあれが可愛いですが、オオスカシバも華麗なエビフライ感も好きです。なんかどっちもシルエットが面白い生き物で可愛いんだ。
蛾の中でも特に思い入れの深いものは、オオミズアオです。春先のドライブ中に原っぱで偶然見かけたので、近くに車を停めてしばらく観察していました。まだ羽化したばかりなのか、タンポポモドキにしがみついてじっとしていました。青白く輝く羽根がとても綺麗で、白い体毛に覆われた胴体がふわふわでとても可愛かったです。

春から夏はハチたち、秋から冬には蛾たちで季節を感じますね。ハチたちが働き始めたら春、よく見る蛾たちがふわふわし始めたら秋です。
 
小さい頃は蛾全般が苦手だったんですが、多分その原因は「小さい頃、母方の実家に帰省中、夜中にジュースを買いに自販機まで行ったら、手のひらサイズの蛾が自販機にびっしりと張り付いていた」記憶によるものだと思います。確かに子供の頃みたらトラウマになるかも。今だったら嬉しくて写真撮っちゃうだろうな。
苦手になったきっかけは思い出せるけど、逆に好きになったきっかけはよくわからない。社会人になって一人暮らしを始めた社宅がオンボロだったから、虫が出ることで逐一ビビっていたらキリがなくて慣れていったのかも。でも好きになったきっかけというか平気になるきっかけでしかないから、いつの間にか好きになってたんだなあ。
 
世の中の大体のこと、いつの間にか好きになっていつの間にか忘れていくので、好きだったことを思い出せるようにこうやってメモを残しておくことは大事だなと思いました。